閲覧用の設計図書

多くの買い主が見過ごしているもう一つの大事な販促シール、つまり閲覧設計図書にはすべて明記されている。閲覧用の設計図書にはこのような共用部分に関する細部の説明も書き込まれているはずなのに、買い主の方から設計図書を開いて微に入り細にわたる説明を求める人はまずいない。先にも述べたように、モデルルームを見学すればそれですべて理解したつもりになってしまう買い主がほとんどだからだ。分譲業者は、設計図書に異常な興味を示すやっかいな買い主がいつ現われはしまいかと内心ビクビクしながら、多くの買い主の誤解にずいぶん助けられているのである契約締結前に説明させられれば、業者としてもその内容を簡単には変更できなくなる。逆に説明がなければ、そういった共用部分に関する細かな内容は、契約の際の重要事項説明書類にもいっさい書き込まれていないので、いくらでも変更可能ということになってしまう。もちろん法律に触れるような変更工事ではないので手抜き工事ではない。こうして、自分が購入した住戸の玄関の軒先に当初はあったはずの電灯をはずすよう現場にいつの間にか指示が出されていたり、共用廊下の床の仕上げが妙に靴音の響く安価な素材にこれまたいつの間にか変更されていたとしても、まずほとんどの買い主が気づかないのである。分譲業者が倒産すると悲惨な結末が待ち受けている!青田売りの第二の問題点、つまり、手付金や中間金の保全措置については、宅建業法の第四一条に規制がある。

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